148 星の話・10

お月さまとお日様どっちが大きいと思う?
「そりゃ、もちろんお日様にきまってるじゃない。」
「どうして、そんなこと聞くの?」
そうだね、でもさ、どうして、お日さまが大きいの?
「だって、同じ大きさに見えるけど、お日さまはほんとうは月なんかと比べてずっとずっと大きくて、でも、ずっと遠くにあるから、お月さまとおんなじに見えるんじゃない。」
「誰だって知ってることだよ。」
そっか…、 でも、どうしてそんなことが分るの?
「えっつ…?」
「誰だって言ってるじゃない。テレビでも言ってたように思うし。」
「それに、宇宙に出た人たちは、実際に見たんじゃない?」
そうだよね。
でもさ、地球に生まれて、地球で生きていて、宇宙に出ることのないボクたちは、お日さまとお月さまが一緒の大きさで何の違いもないんじゃない?
それに、宇宙に出て、月に向かった人たちは、お日さまが大きいなんて一度も体験しないんじゃないかな?逆に月がお日様よりどんどん大きくなっていったんじゃないかな。
後ろを振り返ると、地球がどんどん小さくなっていって、でも、月に着いた時にもまだお日さまよりも4倍の直径の地球が空に浮かんでいる。

月のウサギたちは一度だって考えたことがあるだろうか?お日さまが地球より大きいって…
だってね、地球から見て満月の真ん中あたりのウサギの餅つきの臼あたりに住んでいるウサギにとっては(変なの)、お地球さまはいつも空の真上にあってお日さまの4倍の大きさで輝き、お日さまはじっとしないでいろんなところを動いているんだよ。
ねえ、お地球さまよりお日さまがずっとずっとおおきいんだよ、って言ったら、
「何言ってんの?」「ばっかじゃないピョン?」
っていわれるかも。
そんな中で、いつでもどこでも(太陽系の中でのはなしだけど)大きさが変わらないのは星たちだけ、星たちはとっても不思議なもの。
外国に行った時にふと思ったんだ。
遠いところに来てしまった。人間の友達いないし、何も見慣れたものはないな、って。もちろん、お日さまやお月さまがあることはわかっていたけどね。
そして、見知らぬ窓から夜空を眺めたんだ。見える町並みや木々は違っていたけどね、そこから笑いかけてくれる星たちは一緒だったんだ。
あっ!と思ったね。こんなことに気が付いていなかったんだ、って。
星のことは、かなり分かっていたつもりになっていたのにね、まったく違った状況に遭遇すると、まったく分からないものなんだな、って。
それで、それまでに星座たちと知り合いになってて良かったな、って思ったんだ。
「……」
「パパって、寂しくなることあるんだ…」
……
ないよ…











