102 虹を探しに
101 虹の真珠たち
100 滝と虹
99 虹の色
98 一休み
97 君の虹 ボクの虹
96 虹の大きさ
95 虹を探しに
94 旅行のまとめ
93 記憶が輝き始めるとき
92 やっとやってきたノーザンライト
91 しばしの日向ぼっこ
90 羊飼い3
89 羊飼い2
88 羊飼い1
87 たどり着いたらそこは残り火
86 家作りのこと
85 水の誘い
84 夕焼けの競演
83 ウサギたちの驚き 後編
82 ウサギたちの驚き
81 風呂敷の空
80 彩雲と暮らす日々
79 お日様の働き
78 蓮の精たち
77 トロイの木馬を求めて
76 昼間に満月を探すこと
75 再び光の館へ
74 水の心
73 私の仕事場
72 ライアの講座
71 やっぱり 桜との戯れ
70 疲れたよ〜
69 白い妖精たちとの日向ぼっこ
68 ドイツ旅行<メルヘンの教訓>
67 何とか間に合った!(?)
66 一休み
65 結局また来てしまった…パート2
64 結局また来てしまった…
63 影と地平線
62 流れ
61 逃がした魚は大きい
60 秋の道草
59 お月様いくつ?十三七つ
58 フラッシュバック
57 自己研修
56 それは決まってカメラを置いてきた時
55 光の夢
54 夏の夕暮れの夢
53 夏の祭り
52 日々の楽しみ
51 青い風と白い蝶
50 相変わらず若葉酔い
49 若葉の迷い
48 水の命
47 再び影との語らい
46 トリオ
45 ドイツ語
44 ニュールンベルク玩具メッセ
43 影を追いかける
42 日向ぼっこ
41 ハレ
40 浄化の火
39 迎え火
38 ただ何となく
37 秋の展覧会
36 つれづれってる(?)今日この頃
35 物作り
34 空は開けた
33 ゴジラたちのふるさと
32 影送り
31 ある夏休みの日々
30 子供たちの絵
29 教室の子供たちとのこと
28 梅雨は青い帽子をまとって
27 海の散歩でのつぶやき
26 撮影したいもの
25 新芽
24 春の目覚め
23 トイ・メッセ
22 ペロルのルーツ
21 ドイツ旅行・2
20 ドイツ旅行・1
19 そうそれはある一日
18 冬に悩むこと
17 冬の日ざしの下で
16 煙の色は七変化
15 虹の中心を探しに行こう
14 おまつり
13 思い違いと秋の影
12 秋の日の水日溜りにて
第11回
第10回
第9回
第8回
第7回
第6回
第5回
第4回
第3回
第2回
第1回
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第38回 ただ何となく
もともと好きなことは日向ぼっこだったのです。
時間さえあるとよく人がいないところに出かけては、水面を見つめていることが多かったように思います。こういう自分は、あまりに年寄りくさく、とても明るくさわやかな高校生のイメージから遠く、女の子と付き合う勇気もなく、自分のような人間とは誰も話すのは退屈だろう、という思いからただひたすら、隠れるようにしてやっていました。
ある種の諦めと、自分の居場所に帰ってきたような妙な安堵感。ひたすら水面を見つめていました。これって、若い時代の感傷だったのでしょうか。ただ、ちがっていたのは、これがいまだに続いているということです。これって、若い時代が続いているということですかね(……まさかね)。
でもね、感傷的な鋭い感性では気付かないこともあるんだと思うよ。
そう、実はこうやって眺めていた先のことなんか考えたこともなかったよね。
そこに、落ち葉が流れていたなんて。……自分の心の中に落ち葉が流れている?

そう、こうやって流れていたものがあったんだね。ひとつ落ち葉が流れてきては遠ざかって行く。そしてまた次の落ち葉が流れてくる。でも気づかなかったんだ。その落ち葉の流れる水の底に出来ていたものを。そこには流れる落ち葉の形と似ても似つかぬ形が。プックリ、プックリと団子のように形を変えた挙句、先には星の形の光を従えたりして。
ああ、葉っぱが流れる。次から次に休みなく。その都度、水の底にはちがった形の影が流れる。次から次に。

星が流れる。水底に生まれるのは明るい星の輝き、どうして水底に光の星?
そうそれは水面に生まれる泡のせい。泡は次から次に生まれては流れていく。
星も生まれては消えていく。
全ては流れていく。
こんなに豊かな世界がこの中にあったんだ。だから、陽だまりの水面はボーッとしてしまっていたんだね。
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